認知症、酒、おひとりさま…「人生の最期」考える劇 劇団寺子屋が新作を来月披露
2026年10月06日 のニュース
医療、福祉、介護関係者らが練習中
京都府福知山市内の医療、福祉、介護関係者で作る劇団寺子屋が11月28日午後3時から、市役所隣のハピネスふくちやまで、人生の最期を考える演劇「人生の寺子屋2026」を催す。「弘さんは変わり者」を演題に、認知症が進む妻と暮らし、自身もアルコール依存症や認知症を患う男性と、2人を支える支援者らの姿を描く。観劇は事前予約が必要で、10月13日から受け付ける。無料。
福知山医師会、府中丹西保健所、市が協力して開く。寺子屋は2023年からスタートし、24年から演劇を取り入れている。人生の最終段階について考え、医師や家族らと話し合っておく「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP、通称・人生会議)について知ってもらうことが目的。
西垣内科医院(夜久野町額田)の西垣哲哉院長が、実事例をもとに原作を手掛けており、新作を用意した。前作は仲の良い家族に看取られる末期がんの男性を描いたが、今作では認知症や身寄りのない“おひとりさま”、成年後見をテーマにしている。
市内で実際に活動する医師、ヘルパー、成年後見人らが役を演じる。西垣院長は「支援者たちがチームで支え合った部分やその仕組み、支援側の思いなども劇を通じて感じてもらえれば」と話す。重いテーマを扱う一方、コミカルなやり取りやシーンも盛り込む。
弘さん夫妻を、いなば内科クリニック(駅南町)の稲葉弘二院長と石鍋歯科医院(呉服町)の石鍋ゆかり院長、かかりつけ医を柴田医院(大池坂町)の柴田範仁院長が演じる。上演後は座長を務める古木内科医院(長山町)の古木勝也院長が率いる寺子屋バンドが、劇に合わせたオリジナル曲「always fresh」などを演奏して締めくくる。
メンバーたちは7月から、月1、2回、夜間に集まって練習に励んでいる。「施設入所のやり取りはもっと現実感を持たせたい」「良い話で終わらなくてもいいのでは?」などと、台本や演出への意見を交わしつつ内容を深め、時には演者のアドリブに笑いが飛び出すなど和気あいあい。古木院長は「新たなお話とメンバーで、新しい気持ちで作っています。一生懸命やっている姿を見てもらえればうれしいです」と話す。
人生の寺子屋の公式ホームページなどからアクセスできるオンラインの専用フォーム、電話で申し込みを受ける。ホームページは「福知山 人生の寺子屋」などで検索すると表示される。
問い合わせ、申し込みは市地域包括ケア推進課、電話0773(24)7073へ。
写真(クリックで拡大)=演劇の練習をする寺子屋のメンバーたち









