女性のキャリア応援 相談相手は他社の先輩 メンター制度本格始動
2026年07月02日 のニュース
京都府福知山市は、働く女性の背中を押すため、企業の枠を超えて助言や相談に応じる伴走者を育てる「メンター制度」を本格始動した。女性が結婚や出産、育児などによるライフステージの変化を迎えても、自分らしく働き続けられる職場環境づくりを推進していく。
市女性応援プロジェクトの一環。豊富な経験や知識を持つ先輩社員ら(メンター)が、後輩社員ら(メンティー)の仕事やキャリアに関する悩みに寄り添い、助言や相談を通じて成長を後押しする仕組みで、メンターの育成や、企業の垣根を越えてメンターとメンティーを結ぶ取り組みを通じて、企業同士が学び合えるネットワークを構築する。
市は昨年度、市内30社を訪問。女性管理職の割合は低く、「女性活躍を考えてはいるが進んでいない」「どうやっていいか分からない」といった現場の状況を把握し、講演会やセミナーを重ねて、制度への理解を深めてきた。
今年度は、メンターを育成する講座や働く女性向け研修を開くほか、9月から12月にかけて、すでに府内で活動実績のあるメンターを市内の会社に派遣する実証試験をする予定。将来的には民間団体が主体となって制度を運営する体制づくりを視野に入れている。
6月30日には、キックオフセミナーを駅前町の市民交流プラザで開催。市内約40社から96人が参加し、講師を務めたICB代表取締役の瀧井智美さんは「中小企業が一社だけで取り組むのではなく、地域全体で人材を育てる視点が大切」と、企業の垣根を越えた連携の重要性を訴えたほか、少人数グループに分かれて意見を交わした。
市人権推進室は「女性のキャリア形成上の課題解決を支援するとともに、性別を問わず、誰もが自分らしく挑戦できる職場環境づくりを地域全体で加速させたい。女性だけでなく、職場全体が意識を高め、官民が協力しながら実効性のある制度に育てたい」としている。
写真(クリックで拡大)=キックオフセミナーで意見を交わす参加者たち








