国道429号榎峠トンネルの着工、知事ら法用で祝う

2024年05月20日 のニュース

 「国道429号(福知山丹波間)改修促進同盟会」(会長・大橋一夫福知山市長)は18日、京都府福知山市と兵庫県丹波市をつなぐ榎峠のトンネル着工を祝う会を、福知山市法用の工事現場で開いた。国や両府県市、地元住民ら関係者約80人が出席し、工事の安全や早期開通を願った。

 榎峠は急カーブが連続し、道幅は車1台が通るのがやっとの狭さ。そこで、道路改良を求めて、1990年に地元住民が動き出し「国道429号(福知山青垣間)改修促進委員会」を立ち上げた。1993年には、両市の行政で「国道429号(福知山丹波間)改修促進同盟会」を設立するなど、官民一体となって早期の改修に向けた活動を続けてきた。

 2020年に国道429号榎峠のバイパス整備が事業化。兵庫県と京都府が、福知山市談-丹波市青垣町間の延長2・4キロ(うち府域1・1キロ)を車道幅員片側3メートルの2車線に整備する。トンネル区間は1092メートル(同524メートル)で、府によると、福知山市側は7月ごろに掘削工事を始め、両府県側から掘り進めて来年の早い時期に貫通するという。

 総事業費は70億円(うち京都府36億円)で2026年度の完成をめざす。開通すれば、両市間の走行時間が15分短縮されるほか、緊急搬送道路の強化、両府県間の観光地や医療施設へのアクセス向上で、両市の交流促進などが期待される。

 大橋市長は式辞で「地域住民の生活や交流を支えるだけでなく、防災上においても大変重要な道路。今後も本同盟会として、予算確保や各事業の早期完成、国道429号の改修促進がさらに図られるよう、事業の推進に向けて全力で協力していきます」とあいさつ。

 西脇隆俊・府知事はあいさつで「国土交通省の都道府県境道路整備補助制度に採択され、念願の事業化につながりました。両圏域の交流人口の拡大や地域の活性化、災害に強い地域作りが一層進展すると思っております」と述べた。

 地元住民を代表して、国道429号(福知山青垣間)改修促進委員会の佐竹義正会長は、30年以上の取り組みを振り返りながら、「1990年から地元の役員で頑張ってきた。事業化の連絡を受けたときは、これまでの苦労がついに実ったと、本当に感動したことを思い出します。着工を祝う会を挙行でき、ご支援いただいたみなさま方に感謝しております」と喜びの声を届けた。

 このほか、ふくちやま児童合唱団による合唱があり、くわ入れなどもした。

 

写真(クリックで拡大)
 ・榎峠のトンネル掘削場所
 ・くわ入れをした

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