泥と笑顔弾ける水田 たんぼラグビーが10回記念大会
2024年05月21日 のニュース
たんぼラグビー発祥の地、京都府福知山市で第10回記念となる大会が19日、戸田の田植え前の水田で開かれた。全国から老若男女約230人が出場。泥と汗にまみれて笑顔の全力でプレーを見せた。市ラグビーフットボール協会、実行委員会主催。両丹日日新聞社など後援。
2013年から2年連続で水害に見舞われた福知山の復興を願い、15年に第1回が開催された。今年は地元のほか、東京や広島などからも参加者が集まり、経験者向け部門に6チーム、初心者向けに22チームがエントリー。試合は1チーム3試合ずつで、ラグビーを簡素化したルールで楽しんだ。
この日の最高気温は22・5度で、小雨が降る時間帯もあったが、参加者は肌寒さを感じさせない熱戦を繰り広げた。泥に足をとられ、ボールが滑り、苦戦しながらも元気にしぶきを上げてフィールドを駆け回り、力を合わせてゴールへ。体を回転させながら飛び込むトルネードトライなど豪快な技も飛び出した。タックルなしが原則だが、経験者チーム同士の場合はタックルありのフルコンタクトの試合も見られ、会場は拍手と歓声で盛り上がった。
J・福知山チームで出場し、トライを3回決めた南陵中学校1年の田村将君は「普段の感覚と違って楽しめました。ラグビーを通していろんな人と仲良くなれました」と喜んでいた。
市ラグビーフットボール協会の外賀誠会長は「長年続けてこられたのも場所を提供してくれている地元の方のおかげで、とにかく感謝しています。今後もラグビーの普及をめざして続けていきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=泥しぶきを上げてプレーを楽しんだ