大雪の北近畿豊岡道にノーマルタイヤが71台
2024年02月02日 のニュース
雪道では車1台のスタック(タイヤの空転)で大渋滞や通行止めが起きる。スリップ事故は周囲を巻き込みやすく、とても危険。冬用タイヤでさえ運転には神経を使う。雪が降る地域の住民にとって「冬には冬用タイヤ」が常識で、ノーマルタイヤのまま走るなど考えられないことなのだが--大雪警報下の1月24、25両日、冬用タイヤ規制が実施された兵庫県北部の北近畿豊岡自動車道で、ノーマルタイヤで滑り止めを持たない車両が71台も確認された。自動車道への乗り入れは防げたが、少なくともこれだけの数の危険な車が周囲を走っていたことを物語っている。
両日は今季最大の強い冬型気圧配置となり、全国の広範囲で雪が降った。名神高速では関ケ原インター付近で18時間に及ぶ立ち往生も発生している。
丹波市の舞鶴若狭自動車道と豊岡市を結ぶ北近畿豊岡自動車道では、24日午前7時30分から翌25日午後4時まで、冬用タイヤ規制が実施された。
このうち、入り口閉鎖された豊岡市内の2カ所を除く春日-日高神鍋高原間の9インターで、国土交通省近畿地方整備局豊岡河川国道事務所が車両のタイヤ確認をした。1万2623台が冬用タイヤを履き、35台がチェーンを装着していた一方、ノーマルタイヤで滑り止めも持たない車両が71台あった。この中には大型車(貨物)も1台含まれる。
インター別では、阪神方面など南部からの車両が多い舞若道と接続する春日が15台、隣の氷上が18台と多かったが、雪が多くなる但馬側で、姫路方面などからの車両が多い播但連絡道と接続する和田山が10台、スキー場が集まる神鍋高原の最寄りインター・日高神鍋高原でも6台あった。