レストラン倉庫侵入のクマ、逃げ出した様子
2024年04月19日 のニュース
京都府福知山市夜久野町日置、レストラン「はっかく亭」敷地内の倉庫に18日午後、クマが侵入した。連絡を受けて駆けつけた警察官が、入り口を机などでふさいで閉じ込めたが、19日朝になっても姿が確認されないため、午前10時10分ごろ専門業者が突入したところ、クマは姿を消していた。
福知山署によると、18日午後1時30分ごろ、レストラン従業員から「クマが建物内に入ってきた」と110番通報があった。体長は1メートルほどあったという。
駆け付けた警察や府職員、市職員、麻酔銃を扱える専門業者などが、クマがいると思われる倉庫の中をうかがいながら捕獲方法を検討。周囲で音を立てても反応が無く、中にクマがいるか確認するため、午後5時ごろから4回にわたり、バケツに爆竹を入れて倉庫の中で鳴らしたが、それでも反応は無かった。
日没までに見つからなかったため、市などは店舗周辺を立ち入り禁止にし、倉庫の出入り口に赤外線カメラを設置して夜間の監視を続けた。
19日朝になってもカメラの映像にクマは映っておらず、午前9時ごろから業者が持つ熱を感知できるサーマルカメラを使って調べたが、確認できなかった。その後、入り口をふさいでいた物を順に片付け、業者の2人が中へ入ったが、クマはどこにもいなかった。
18日に警察官が駆け付けた時点では、中で物音がしており、倉庫内に足跡、壁に手形も残っていた。倉庫にある換気扇をクマが爪で引き剥がし、そこにできた約30センチ四方の穴から裏手の山へ逃げたと見られる。倉庫裏山の治山用堰堤(えんてい)に、新しいクマの爪あとが確認された。
写真(クリックで拡大)
・多くの報道陣が見守る中、捕獲専門業者がクマがいると思われる倉庫に突入(19日午前10時15分)
・壁に残っていたクマの手形(京都府中丹広域振興局提供)