お城まつりを前にSL清掃 鉄道OBたちが熱心に
2024年04月05日 のニュース
福知山SL保存会(松山美昭会長)は3月31日、京都府福知山市広小路通りの福知山鉄道館フクレル別館に展示されているSL「C58 56」の清掃をした。13、14両日に広小路・御霊公園一帯である「福知山お城まつり」を前に、来場者にピカピカのSLを見てもらいたいと、熱心に車体をきれいにした。
「C58 56」は1939年に製造され、炭水車を含んだ大きさは全長約18メートル、高さ約3・9メートル。全走行距離は約186万キロで、福知山機関区でも約9年間活躍した。99年に昭和新町の西駅公園から現在の場所に移転し、静態保存されている。
保存会は旧国鉄時代からSLの運行などに携わってきた人らで組織していて、年4回の清掃を続けている。
今回は総会も兼ねた今年最初の作業で、会員22人が参加した。手分けして車体の側面や上部、運転席などをから拭きしたあと、油を染み込ませた布で、直径1・5メートルほどある動輪や連結棒、安全弁などを丁寧に磨き上げた。
松山会長(77)は「お城の下のフクレル本館を訪問してから実物を見ようと訪れる人が多く、これからも心を込めて清掃していきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=SLの胴体などを丁寧に磨く会員