JR東海のキハ85系が福知山デビュー 丹鉄ダイヤ改正で

2024年03月15日 のニュース

 鉄道ファンに長年愛されてきたJR東海の気動車「キハ85系」が、京都丹後鉄道(丹鉄)に16日から登場する。特急予備車の位置付けだが、週末やイベント開催時などには路線を走らせる。丹鉄を運行するウィラートレインズ(飯島徹社長)は「大きな窓から景色を満喫できる車両を活用し、沿線の観光創出や地域活性化に貢献したい」としている。

 キハ85系は1989年に登場し、JR東海で特急「ひだ」や「南紀」として活躍。軽量ステンレス車体にワイドビューと呼ばれる展望に優れた大きな車窓、通路よりも座席の床を高くしたハイデッカー構造など特徴のある車両で、鉄道ファンの中でも高い人気を誇ってきたが、新型車両との置き換えが進み、昨年夏でJR線からは引退した。

 これまで丹鉄の特急予備車として運行していた「タンゴ・エクスプローラー」が修繕部品の調達困難となり、2017年に使用を休止。その代替として、丹鉄車両を保有する第三セクター北近畿タンゴ鉄道(宮津市)が、キハ85系をJR東海から4両購入していた。運用するのは2両で、もう2両は部品取り用とする。

 特急車両番号に8000番台を使う丹鉄は「キハ85系を愛する鉄道ファンの気持ちに寄り添いたい」と「85」という数字は残し、車両形式を「KTR8500」とした。また、車両の改装工事は必要最低限にとどめ、オレンジの帯など外装や内装の大きな変更は行っていない。

 丹鉄がダイヤ改正を実施する16日から宮福線を含む3路線全線で走り出す。基本的に線内特急の予備車として、特急車両「丹後の海」が車両検査を行う際などに使用されるが、土、日曜日は福知山駅でJR特急と接続する線内特急「たんごリレー」や快速列車として運行する。そのほか、イベント開催時の臨時列車としても活用される。

 福知山駅に初めて到着するのは、16日午前8時9分を予定している。

 

写真(クリックで拡大)上から
 ・丹鉄で運行するKTR8500形
 ・大きな窓のKTR8500形。運転席も間近で見られる

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