由良川の一斉放水に虹 決意新たに消防出初め式
2024年01月09日 のニュース
京都府福知山市の消防出初め式が7日に催された。市消防本部、市消防団から合わせて778人が参加。中ノの市厚生会館で式典をしたあと、広小路通りを分列行進し、由良川河川敷で一斉放水をした。集まった市民に見守られる中、団員らは引き締まった表情で、災害に強い安心安全なまちを目指して思いを一つにした。
式典で大橋一夫市長は、1日に石川県能登半島を最大震度7の地震が襲った「令和6年能登半島地震」について見舞いの言葉を述べ、「今まさに、被災地において懸命な人命救助活動を行っておられる多くの方々に敬意を表すとともに、みなさまと『災害に強い安心安全なまちづくり』への決意を新たにしたい」と抱負。
さらに、昨年8月に大江町地域などの市北部に大きな被害をもたらした台風7号にも触れ、「このような大災害においては消防団のみなさまの地域密着性や即時対応力などが大きな力となります。日ごろから最前線で住民の生命、財産を守るために精励していただき、支えられているご家族も含め、心から敬意を表します」と感謝を伝えた。
このあと、優良機関や永年勤続の団員、永年無火災自治会、消防活動協力者らを表彰し、それぞれに感謝状が贈られた。
小谷晴昌団長は訓示で、表彰を受けた団員たちをねぎらったあと、「大雨による災害などで出動回数は増えていながらも、消防団を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。今年は人員不足の解消に向けた行動も取っていきたいと思うので、団員のみなさまにもご協力をお願いしたい」と呼びかけた。
式典後は、広小路通りで幼年消防クラブの防火防災パレード、市消防本部によるはしご車を使った救助訓練披露などがあったほか、団員279人、車両35台による分列行進が行われた。
最後に由良川の音無瀬橋上流左岸で、小型動力ポンプ22台を使って一斉に放水。安心安全なまちへの思いを込めた水柱に虹がかかった。
表彰を受けた人たちの名前は紙面で。
写真(クリックで拡大)上から
・安心安全なまちへと思いを込めた放水には虹がかかった
・引き締まった表情で行進する消防団員たち