真夏日続き 「熱中症に十分な注意を」と消防本部

2024年06月14日 のニュース

 最高気温が30度を超える真夏日が続いている京都府福知山市内では、涼しげな服装や日傘を差して歩く人の姿が目立つ。今後も暑い日が続く見込みで、福知山市消防本部(澤田晴彦消防長)はこまめな水分補給など熱中症への注意を呼びかけている。

 消防本部によると、熱中症による搬送件数は4月末から13日までで12件。そのうち6件は最高気温が25度未満の日に発生していて、「今の時期は朝晩と昼間の寒暖差が大きく、体も暑さに慣れていないので、そこまで気温が高くなくても熱中症のリスクが高まる。また、気温が低めだと、のどの渇きを感じにくいため、意識的に水分補給をしてほしい」とする。

 熱中症が疑われる場合の応急処置としては、まずは冷房の利いた部屋や涼しい日陰などで体を冷やす。体温を下げるために衣服を緩め、冷たいペットボトルなどで、わきや足の付け根などの太い血管を冷やすと効果的だという。

■緊急時は迷わず119番通報を■

 救急車を呼ぶか迷う場合は、看護師から受診の必要性や対処方法などの助言をいつでも受けられる京都府の救急電話相談窓口「#7119」の利用を推奨する。

 ただし、意識状態が悪い、自分で水分補給ができないなどの緊急時には、ためらわず119番通報を、と呼びかけている。

 福知山消防署警防課の救急担当課長は「昨年は7月中ごろから熱中症による搬送件数が一気に増加しました。これから暑さが本格化していくので、できる範囲の対策をして、ご自身の健康を守ってもらいたい」と話している。

 福知山の13日の最高気温は32・7度(午後3時4分)で7月下旬並み。きょう14日はさらに高くなる予報で、今後2週間は30度前後で暑い日が続く見込みとなっている。

 

写真(クリックで拡大)=暑さをしのぐため日傘を差す人たち(JR福知山駅前)

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