170億円かけ三和に新工場 堀場エステック

2024年01月09日 のニュース

 半導体事業を手掛ける堀場エステック(堀場弾社長、本社・京都市)は、京都府福知山市三和町みわの工業団地・アネックス京都三和(京都北部中核工業団地)に新工場を建設する。7月に着工、2026年1月の竣工予定。半導体の製造に不可欠な部品を生産し、団地内にある同社の研究開発拠点と連携することで、先端技術の早期実装もめざす。

 分析・計測機器大手の堀場製作所のグループ会社。団地内には、研究開発拠点の「京都福知山テクノロジーセンター」があり、2022年9月に取得していた近くの用地3万6千平方メートルに、新工場を建設する。

 阿蘇工場(熊本県)などで生産し、同社が約60%の世界シェアを持つ主力製品「マスフローコントローラー」は、今後さらに需要が増すことが見込まれ、その生産体制を強化するのが、新工場建設の大きな目的。投資額は、堀場グループ過去最大の約170億円となる。

 工場は、鉄骨鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積2万3292平方メートル。約1万平方メートルの生産エリアを備え、マスフローコントローラーの生産能力を最大約3倍まで引き上げるほか、自動生産ラインや搬送ロボットなど最新設備を導入し、自動化と効率化を促進する。

 またマスフローコントローラー以外にも、薬液濃度モニターや自社製品に用いるプリント基板、更には半導体事業以外の生産も計画しており、全方位で長期的な安定供給体制の確立を目指す。

 同社は「新工場の稼働により、マスフローコントローラーの長期的な安定供給体制を確立し、リーディングカンパニーとして供給責任を果たしていきたい。従業員の雇用については、地元からの採用も検討し、地域貢献につなげたい」としている。

 

写真(クリックで拡大)=新工場の完成イメージ図(堀場製作所提供)

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