丹波栗の生産者増やそうと京都府が栽培実践講習

2023年12月22日 のニュース

 全国に名が知られている「丹波くり(栗)」の生産者を増やそうと、京都府中丹広域振興局はこのほど、福知山市口田野のクリ園で栽培技術が身に付けられる実践講習会(全4回)の第1回を開いた。福知山や綾部、兵庫県丹波各市などから約60人が受講。大粒で収量を増やすための苗木の定植方法などを学んだ。

 講習会では、振興局森づくり振興課の矢谷陽治課長、藤本浩一主査が、「京都府内の生産量は1978(昭和53)年に約1500トンあったが、近年は100トンを下回っている」ことを説明。丹波くりの中核的生産者を養成する講座を開いていることなどを紹介した。

 続いて福知山地方丹波くり振興会副会長で、JA京都にのくに三和くり部会副会長の細見昌一さんが、11月下旬~12月下旬を適期とする苗木の秋植えについて解説。穴は深さ約60センチほど掘り、鶏ふんなどを土とよく混ぜ合わせること、苗木の根を乾燥させないため購入したら放置しておかず、畑に仮植えしたり、植える直前まで水につけたりしておくなどのポイントを伝えた。

 凍害を受けたり枯れたりして引き抜いたことがあるなど、失敗例も具体的に示した。

 このあと、受講者は8班に分かれ、穴を掘ったり、苗植えをしたりして、実際の作業を体験。会場はモデル園になっている山内八郎さんのクリ園で、受講者はすでに成長した低樹高の木をじっくり見て参考にしていた。

 77歳の男性は「穴は少しの深さしか掘らずに植えていました。きょう聞いた内容は目からうろこでした」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=穴を掘る深さなどの説明を受けた

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