旧細見小活用計画が白紙に 民間事業者の代表者死去

2023年12月14日 のニュース

 京都府福知山市三和町千束、旧細見小学校の廃校活用が白紙に戻った。市と土地賃貸借契約を結んだリボーンズ北近畿がオープンに向けて2021年10月から準備を進めていたが、代表者が亡くなり、昨年12月に契約解除。市によると、施設の原状回復工事を終え、事業者から年内には施設を明け渡される見込みだという。

 13日に開かれた市議会12月定例会の一般質問で、議員が旧細見小の状況を問い、市財務部長は「活用事業者の代表が急にお亡くなりになり、事業の継続が困難となった。原状回復は活用事業者の申し出により、契約保証金から費用を充当し、市が代行した」と説明し、施設の明け渡しのめどが立ったと答えた。

 さらに、「これまでも地域住民の方の窓口団体として、細見地区廃校活用推進委員会を通じ、民間事業者による施設活用の方向性で、地域住民のご賛同をいただき、活用事業を推進してきた。引き続き、地域住民の意向を確認した上で、地域振興に資する施設活用を図っていく」と答弁した。

 旧細見小は19年3月末に閉校。21年9月の段階では、グラウンドにオートキャンプ場とグランピング施設を整備。鉄筋コンクリート造2階建ての教室棟(延べ1376平方メートル)に、ハンバーガーなどのカフェレストランやジェラート店、ドーナツ専門店を出店し、コワーキングスペースや三和町の郷土資料館なども設け、管理棟(延べ795平方メートル)は、外国人技能実習生の研修施設と宿泊施設に整備して、安定した収益を確保する計画だった。

 
写真(クリックで拡大)=活用計画が進められていた旧細見小学校(21年9月)
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