旧保育園など利用をとバスツアー　市と北都信金で

　京都府福知山市と京都北都信用金庫は16日、未利用公有財産バスツアーを開いた。事業者ら16人が参加。中夜久野保育園（夜久野町高内）、大雲記念館（大江町北有路）、俊明多目的集会所（同二俣）の3カ所を巡り、子どもが利用していた部屋や趣のある家屋の雰囲気などを確かめた。

　市と北都信金は2020年度に、公民連携を進めるための協定を結んでおり、未利用施設の民間活用に向けたニーズの把握、施設の情報発信などを目的に、共同でバスツアーを実施している。

　中夜久野保育園では市職員が「（旧町時代の）1976年に建てられ、2012年から休園しています」と説明。ホール、トイレ、遊具などがそのまま残っており、参加者たちがじっくりと見て回った。

　大雲記念館、俊明多目的集会所も同様に見学し、同集会所ではカレー店「オーケストラカレー」として施設を試用している移住者夫婦が、昼食を用意した。参加者からは「地域の人に使ってもらうのが一番だと思う」「保育園は大きすぎずにちょうど良い広さ。活用を検討したい」などと、関心を示す意見も出された。

　市は今回のツアーを受け、中夜久野保育園、大雲記念館でトライアル・サウンディング（お試し利用）ができるよう検討を進めるという。

写真（クリックで拡大）＝中夜久野保育園のホールを見学する参加者たち