移住増へ夜久野中生が提案 大人たちと意見交流
2023年12月14日 のニュース
京都府福知山市夜久野町高内の小中一貫教育校、夜久野学園で、中学2年生たちが考えた「移住希望者を増やすためのイベント」案を土台に、地域住民や大学生たちが一緒になって話し合い、アイデアを集結させて地域活性化への思いを温める意見交流会があった。
住民自治組織の夜久野みらいまちづくり協議会(衣川裕次会長)などが年1回開く「夜久野のみらいを創(つく)る集い」。今回で6回目となり、回を重ねて地域に定着して、次代を担う子どもたちの郷土愛を育みながら、大人も加わって実現可能なまちづくりへのヒントを探る機会となっている。
今年は9日に開催。中学生17人、夜久野地域に入って学ぶ福知山公立大学1年生14人、同協議会員や一般参加者らの大人23人が、8つのグループに分かれて意見を交わした。
最初に中学生たちが考えて来た、地元産の野菜、絶景の高原風景、出土が多い化石などを生かして夜久野の魅力を発信できるイベントのプランを発表し、大学生が進行役になって議論を進めた。
夜久野も産地となっている丹波くりの栽培と料理体験などを提案した中学生がいるグループでは、町内で放置されたままのユズをジャムなどにして有効活用する人が「ユズの木にはとげがあるんだけど、収穫体験も入れてみたら面白いのでは」と助言。すると、中学生と大学生が「とげがあるんですか!」と驚き、話に乗ってきた。
活発な意見交換に刺激を受けて、中学生が、料理体験で使う野菜の残りを毎年10月の額田の祭りで展示される「つくりもん」として出すことを提案すると、同席した額田地区の住民が「それはいい!」と太鼓判を押した。
同協議会事務局長の荻野成生さんは「中学生の考えたことを元にして、大学生や地域住民も加わってみんなでワイワイと自由に語り合う。大切な取り組みです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=中学生も大人も活発に意見交換