空き家バンクの移住者、7割は現役世代

2023年06月14日 のニュース

 京都府福知山市の空き家情報バンク制度を通じて、2022年度に市内へ移住したのは25世帯52人だった。全体の約7割が20代-50代の現役世代で、単身や夫婦が多い。空き家情報バンクに登録する移住希望者は271世帯525人で、移住者、希望者とも、過去最多の21年度に次ぐ実績となった。

 空き家情報バンク制度では、登録された空き家をインターネットなどで紹介し、購入や賃貸を考える移住希望者と所有者をつないでいる。

 2009年度に開始し、15年度までの7年間で移住者は30世帯76人だった。しかし、20年度は21世帯37人、21年度は27世帯71人。希望者は20年度が237世帯468人、21年度が333世帯645人と増えている。22年度は移住者、希望者とも前年度より減少したが、全体としては増加傾向を維持している。

 22年度の移住世帯を世帯主の年代で見ると、20代-50代は17人で、前年度の18人とほぼ変わらず、現役世代の移住が多い状況が続く。近畿圏からの移住がほとんどだが、関東からの移住も5世帯あった。

 市公式の移住促進ウェブサイトなどを担当する市まちづくり推進課は、インターネット上で情報収集を行う若い世代(20代-40代)に焦点を当て、公式ホームページ、SNSなどで発信してきたことが、増加傾向維持につながったと分析している。

 同課は「ウェブサイトでは、まちの雰囲気や移住された方の活動などを、堅くなり過ぎないように紹介しています。コロナ禍が収まり、都市部への転入が回復しつつある現状ですが、京阪神からのアクセスの良さ、子育てや仕事に関する情報発信の継続、テレワークや2地域居住への支援などで、将来の移住につなげていきたい」としている。

 

写真(クリックで拡大)=インターネットを通じた情報発信の充実でPRを図っている

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