島原から市民訪問団130人 姉妹都市40周年で

2023年11月07日 のニュース

 姉妹都市の提携40周年を迎えた長崎県島原市から市民親善訪問団約130人が、京都府福知山市を4、5両日に訪れた。初日は市役所前で、多くの福知山市民が両市章が入った旗を振って到着を迎え、夜には土師のホテルで交流会を開き、親交を深めた。

 1669年(寛文9年)に福知山城の7代目城主・松平忠房公が、島原の乱後の肥前島原に国替えとなり、善政で領民に慕われた縁がきっかけで、1983年に姉妹都市の提携を結んだ。5年おきに住民が行き来して交流をしているほか、それぞれのイベントへの参加、災害時の助け合いなどを通じて絆を紡いでいる。

 今回は島原青年会議所、福知山青年会議所の姉妹JC締結40周年記念も併せて式典を行った。

 初日の出迎えは福知山市民が国道などの沿道3カ所に立って旗を振り、市役所前で特に多くの市民が親善団の到着を歓迎。バスから降りた島原市民は、照れくさそうな笑顔で福知山市章の旗を振って応え、中には久しぶりの再会に手を取って喜び合う姿もあった。

 大橋一夫・福知山市長は式典で「島原市の魅力が発信されるニュースが届くたび、誇らしい思いを持たせて頂いています。長い歴史の重みを感じ、培った絆を次の世代に受け継ぐため、両市のつながりを一層強め、共に発展していくことを願っています」とあいさつ。古川隆三郎・島原市長は「福知山市との姉妹都市提携は島原市民にとっても大きな誇りです。長くこの関係が続くことを期待しています」と伝えた。

 両市の青年会議所理事長のあいさつのあと、歓迎の花束贈呈、くす玉割り、陸上自衛隊福知山駐屯地の福知山酒呑童子鬼太鼓の演奏で再会を祝った。

■両市の踊りなど笑顔の輪広がる■

 4日夜には、土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで一般市民ら、駅南町のル・クレアでは青年会議所のメンバーらの親善交流大会が、それぞれ開かれた。

 ロイヤルヒルでは福知山市民約100人が参加。記念品の交換をしてから宴会が始まり、福知山産の食材をふんだんに使った料理で島原市民たちをもてなした。

 合間には「島原七万石を踊る会」による島原七万石踊りの披露、古川・島原市長によるサプライズのギター演奏があって盛り上がった。最後は福知山踊振興会が福知山音頭を披露。会場には総踊りの輪ができ、島原市民も笑顔で加わった。

 福知山を初めて訪れたという梅津恵治さん(79)は「盛大に歓迎をしてもらい、感無量です。楽しい交流が出来てうれしい。福知山の人とたくさん話して帰りたいです」と話していた。

 島原からの訪問団は5日に福知山城などを巡り、帰路についた。

 

写真(クリックで拡大)=島原市からの親善訪問団を迎えた

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