森の京都で福知山踊りの子ども向けリーフレット
2024年07月04日 のニュース
京都府福知山市の伝統芸能で市指定無形民俗文化財「福知山踊り」の子ども向けリーフレットを、森の京都DMO文化観光サポーターが作った。踊りの歴史や16手振りなどを分かりやすく解説していて、福知山踊振興会による踊りの出張講座を受講する児童たちに配布する。
文化観光サポーター福知山エリア担当の公庄美保子さんと近藤美紀さんが、福知山踊振興会(田村卓巳会長)から子どもにも分かりやすいリーフレットを作ってほしいとの要望を受け「地域文化を活用した地域活性化プロジェクト」の一環として制作した。
振興会が作った大人向けのパンフレットを基に、振興会と市のアドバイスを受けて作業を進めた。
リーフレットは小学3、4年生が対象で、B4サイズの3つ折り。3千部を作った。府北部を中心に活動するデザインオフィス「flow」の大槻未優さんがデザインを担当した。
福知山踊りは、明智光秀の福知山城築城で領民が石や木材を運ぶ際に「ドッコイセ、ドッコイセ」とはやし立てたのが始まりで、リーフレットには歌詞の由来も紹介。「16手数(手振り)ある複雑な盆踊りが200年以上続いているのは福知山だけ」と説明している。
福知山踊りが認知症の予防や改善に効果があるかを検証する保健所や病院などによる取り組みについても掲載。「手数の多さが予防に効果がある」との結果を示している。
また、福知山音頭の代表的な3つの歌詞の説明、16手振りを覚えてもらうためのイラスト付き解説、振興会の各教室の案内などを掲載した。
子どもだけでなく大人に見てもらうことも考えていて、福知山駅北口の福知山観光案内所と蛇ケ端のゆらのガーデン入り口にも置いている。
振興会の田村会長は「子ども向けに郷土芸能を紹介するリーフレットの制作は珍しいと思う。子どもだけでなく幅広い年齢層に活用してもらえそうです」と期待する。
公庄さんと近藤さんは「福知山踊りは歴史があり、とても興味深く、紹介したいエピソードがまだまだたくさんあります。子どもたちが見て、福知山踊りに興味を持ち、後世に伝えていってくれればうれしい」と話している。
写真(クリックで拡大)=子どもたちにも分かりやすい内容のリーフレット