三和町の防犯活動に内閣総理大臣賞 

2023年10月19日 のニュース

 京都府福知山市三和町の三和地域安全・安心サポートネットワークが、「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」で内閣総理大臣賞を受賞した。それに伴い18日、同町千束の市役所三和支所前で受賞報告会を開き、関係者ら約30人が参加した。受賞を喜ぶとともに今後も更なる連携を図り、安全なまちづくりを継続していくことを確認し合った。

 サポートネットワークは、交番や駐在所が核となり、地域団体が連携して防犯活動をする「府民協働防犯ステーション」の一つ。福知山署の三和、菟原両駐在所を事務局とし、福知山防犯推進委員連絡協議会三和支部、三和町自治会長会連合会で2011年に結成された。

 総理大臣賞は、効果的な活動方法を取り入れながら地域社会で他の模範となる防犯活動をしている団体に贈られる賞で、防犯関係団体への賞の中では最高位。毎年、各都道府県警が1団体を推薦し、全体から10団体ほどが選出される。

 三和町では地元の各防犯団体や学校、金融機関が協力し、ユニークな「飛び出し坊や」や防犯を呼びかける横断幕の設置などを実施。また、小学校下校集会への参加、特殊詐欺被害防止キャンペーンを行うなど、子どもからお年寄りまで広く防犯意識の向上を図っている。

 地域住民の相互連携と防犯活動の循環「防犯サイクル活動」を推進するとともに、長年にわたる多角的な防犯活動が評価され、今回の受賞につながった。

 報告会では、三和駐在所の木下敦志警部補(45)が受賞の経緯などを説明し、首相官邸で授与された賞状や盾を披露して記念撮影をした。そのあと、近くの国道9号沿いなどで特殊詐欺被害防止の啓発活動を行った。

 防犯推進委連協会長の小原正樹さん(74)は「駐在所、各団体、住民の方々の協力のもとで受賞できたと思っています。今後も安心安全なまちを継続していけたら」と話していた。

 木下警部補は「三和町の方々の防犯意識の高さと、継続して活動されてきたことが評価されたと思います。日本一防犯活動が盛んなまちだと、自信を持って暮らしてほしい」と笑顔を見せていた。

 

写真(クリックで拡大)上から
 ・3月には防犯活動で着用するベストに、そろいのワッペンを作って貼った
 ・三和支所前で関係者らが受賞を喜んだ

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