舞若道福知山料金所で強盗を想定して防犯訓練
2024年06月23日 のニュース
京都府福知山市長田野町の舞鶴若狭自動車道福知山料金所で、事務所に強盗が押し入ってきた-との想定の防犯訓練が21日にあった。万が一の事態に備え、犯人への対応方法、警察への連絡体制などを学んだ。
料金所での強盗事件は実際に起きていて、最近では2023年8月に中国池田料金所(大阪府池田市)で発生。職員が入れ替わるタイミングを狙い、現金6万8千円が奪われた。
訓練は、このような非常時の対応を身に付けようと、NEXCO(ネクスコ)西日本福知山高速道路事務所(坂口幸路所長)が、福知山署(奥雲渉署長)の協力を得て取り組んだ。
舞台は深夜の料金所事務所。男2人が押し入り、凶器を突き付けて金を要求し、職員3人が対峙した。やり取りを経て犯人が立ち去ったあとは、逃走方向などを確認し、警察などに通報。警察官の到着後には、車のナンバーや犯人の服装を伝え、防犯カメラの映像を見せるなどして捜査に協力した。
犯人役の警察官による迫真の演技に驚きつつも、できる限り冷静に対応していた。
訓練の様子を見ていた福知山署の横山仁地域課長は「今回は訓練用の凶器を使用しましたが、本物のナイフや拳銃を突き付けられると、さらに頭が真っ白になってしまうと思います。それでも犯人を刺激せず、身を守ることを最優先にしてほしい。今後も繰り返し訓練を」と講評した。
参加した料金所職員の男性(60)は「まずは簡単に事務所内に人を入れないこと、またできるだけ冷静に対応し、むやみに抵抗しないことが大切だと感じました。訓練は万一の事態に遭遇した際に役立てたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=凶器を突き付けられ金庫に向かう