元伊勢内宮で夏越の大祓 夏至の神事に200人

2024年06月22日 のニュース

 一年で昼間の時間が最も長い夏至の21日、京都府福知山市大江町内宮の元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)で、半年間の厄を落とし、これから半年間の無病息災を祈る神事「夏越(なごし)の大祓(おおはらい)」が営まれた。参拝者約200人が神社西向いの御神体山・日室嶽の山頂に沈む太陽を仰いだ。

 夏至の日は三重県伊勢市の二見浦の夫婦岩の間から上った太陽が、日室嶽山頂に沈むとされ、元伊勢内宮は毎年、日の入りに合わせて神事を営む。

 神事は午後4時40分から、日室嶽が正面に見える遥拝所で行われた。最初に後藤宮司が「厄を落として、あと半年すがすがしい気持ちで過ごしてほしい」と述べ、全員で大祓詞(おおはらいのことば)を唱和。小さく切った紙と麻の切麻(きりぬさ)を自分たちの体にふりかけ、厄払いした。

 朝のうちは雨が降っていたため、太陽が見えるか心配されたが、午後からはよく晴れ、午後5時ごろには山頂付近に沈む太陽がはっきりと見え、参拝者たちは一斉にスマホで撮影。自分の姿と一緒に撮る人たちもいた。

 神事に合わせて府北部尺八同好会の演奏やグループ「花響」の笙、能管、日舞による舞台もあった。

 早朝に二見浦を訪れたあと、内宮神社を参拝した岐阜県岐阜市の男性(53)は「二見浦では雨で日の出は見られませんでしたが、内宮神社では沈みゆく太陽が見えて良かった」と話し喜んでいた。

 

写真(クリックで拡大)=スマホなどで沈む太陽を写す人たち

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