遅めの到着「渡り蝶」 夜久野にアサギマダラ
2023年10月19日 のニュース
京都府福知山市夜久野町大岶の飯尾恒洋さん(79)宅に、渡り蝶・アサギマダラが飛来している。例年よりも遅めの到着となったが、庭の一角に植えてあるフジバカマの周りをひらひらと舞い、見る人の心を和ませている。
浅葱色(薄い水色)のまだら模様が羽にあることが名前の由来で、羽を広げると10センチほどの大きさ。春から夏にかけて北海道に北上し、秋には沖縄や台湾に南下する。
飯尾さんは20年ほど前、アサギマダラが好むフジバカマを自宅に植え、近年は毎年のようにアサギマダラが飛来するようになった。多いときには10匹以上が一度に飛来するという。
例年9月中旬から飛来し始めていたが、今年は1カ月ほど遅く、14日ごろから姿を見るようになった。17日には3匹ほどが淡い桃色の花の周りを優雅に舞っていた。
飯尾さんは「10月に入っても姿を見せなかったので、今年は来ないのかと思っていましたが、こうして可愛らしく舞う姿を見るとうれしい気持ちになります。次の旅に備えてしっかり力を蓄えていってほしい」と優しい笑みを浮かべていた。
写真(クリックで拡大)=フジバカマに飛来したアサギマダラ(17日)