甲冑姿で一日署長　青パト「出陣」を指揮

　手作り甲冑（かっちゅう）を着て、明智光秀の家臣の格好で福知山市内外のイベントに参加する「福知山城明智衆」の代表、豊島建治さん（75）が11日、京都府警福知山署の一日署長を務め、市内を回る青色防犯パトロールの出発式の指揮をとった。

　全国地域安全運動（11日～20日）の取り組みの一つ。豊島さんは柴田享司署長から委嘱状を受けたあと、署員の柔道と剣道の稽古の様子を視察したあと、出発式に臨んだ。

　パトロールには、署のパトカーと各地域の防犯推進委員らが乗る青パトの計16台が参加。福知山城主の明智秀満に扮した豊島さんが「市民の安心と安全を守るため、いざ出陣じゃ！」と威勢良く呼びかけた。署員らは「おー」と拳を上げて応え、士気を高めたあと、豊島さんに見送られながらパトロールに出発した。

　このほか、特殊詐欺被害防止の啓発活動や園児を対象にした交通安全教室に参加し、一日署長としての職務を果たした。

　長年、防犯推進委員を務め、自身も青色防犯パトロールに参加している豊島さんは「こんな大役に抜擢されるとは思っていなくて緊張しました。普段の活動を認めてもらえたようでうれしいです。一層気を引き締めて、今後も地域を守るために貢献していきたい」と話していた。

写真（クリックで拡大）＝パトロールへの「出陣」に向けて甲冑姿で鼓舞した