三岳山の中腹で眺望良好、青少年山の家に民間提案制度

2023年10月16日 のニュース

 京都府福知山市喜多、市内最高峰の三岳山(標高839メートル)の中腹にあり、秋には目の前に雲海が広がる豊かな自然に囲まれた「旧三岳青少年山の家」。宿泊設備のある本館、多人数で使える研修館があるが、今は使われていない。市教育委員会が民間提案制度を導入し、民間からの活用策を募っている。12月28日まで。統廃合校舎以外での民間提案制度の実施は初めて。

 施設は府から市へ移譲され、1999年から2015年までは地域住民らが集う憩いの場、市内外の人たちが利用する宿泊施設として、指定管理者を募って運営してきた。しかし、14年度に行った指定管理者募集には応募が無かったため、閉鎖となった。

 現本館は2002年に完成。鉄骨造平屋建て約568平方メートルで、3部屋に仕切れる大部屋と2つの小部屋、大・小浴場、レストランがある。敷地面積約2016平方メートル。合併浄化槽を使っている。

 研修館は1983年に建てられた鉄骨造平屋建て約196平方メートル。約80人を収容できる。屋根のある半屋外の多目的ホール約200平方メートルがあり、敷地面積は約1148平方メートル。トイレはくみ取り式。

 建物は無償で貸し出し、土地は1年分の基準年額賃料として本館が12万7314円、研修館が7万3237円としている。契約期間は10年間。

 市民や地域のニーズに応じた施設価値向上につながる事業展開、地域活性化に寄与することなどが条件。施設見学も随時受け付けている。問い合わせは市教委生涯学習課、電話0773(24)7064へ。

 

写真(クリックで拡大)=三岳山中腹からの眺めなどが楽しめる本館

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