国道9号笠波峠がトンネル化 冬の但馬の交通難所解消へ

2023年10月07日 のニュース

 冬の但馬の交通難所、ハチ北高原スキー場近くの国道9号笠波峠(香美町村岡区)がトンネル化される。開通式が22日に現地で開かれ、午後3時ごろから通行できるようになる。

 兵庫県内の国道9号には八井谷峠、春来峠、鳥取県境の蒲生峠など「キツイ」峠が連なり、笠波峠もその一つ。

 福知山市側からだと、「の」の字を描いて急坂を登る関宮ループ(養父市)、但馬トンネルで八井谷峠を越えて、香美町側へ下っていくと道の駅ハチ北がある。道の駅の信号交差点から少し走ると、またすぐ上りになるのが笠波峠。急カーブがあり、積雪時には路肩が雪で埋まるため大型車のすれ違いが困難になり、スタックして立ち往生する車も出る。たびたび通行止めとなり、2018年2月6日には7時間半もの通行止めが起きた。

 以前から安全で円滑な交通の確保が求められていて、現国土交通省豊岡河川国道事務所の手で昭和62年(1987)度から一帯で除雪拡幅事業が取り組まれてきた。はじめに八井谷峠の村岡側(但馬トンネル-道の駅ハチ北間1キロ)の改良が行われ、93年度着工で98年度に開通。笠波峠2・4キロ区間はトンネル化することにし、18年度から工事をしてきた。

 トンネル部分は1744メートルで、標準幅員13メートル。急カーブが無くなるほか、約8%ある勾配が、トンネル化で緩やかな2・3%になる。

 付近では「笠波トンネル」区間と接する線形不良箇所0・7キロ区間で、引き続き事業が進められる。

写真上(クリックで拡大)=黒田地区(京都府側)から見た笠波トンネル(国土交通省豊岡河川国道事務所7月撮影)
写真下(クリックで拡大)=急カーブで見通しが悪く、路肩が雪で埋まる笠波峠(国土交通省豊岡河川国道事務所提供)

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