夜空に勇壮な響き 御霊大祭で和太鼓フェス

2023年10月04日 のニュース

 明智光秀を祭る京都府福知山市中ノ、御霊神社で9月30日と10月1日に、御霊大祭が営まれた。境内の舞殿で和太鼓フェスティバルが開かれ、市内外の団体が勇壮な音色を響かせた。

 大祭の宵宮を盛り上げる行事で、御霊神社奉賛会と福知山商工会議所が主催した。

 オープニングでは、市内の5歳から中学1年生までの子どもたち15人が、光秀の霊を慰めるために作られた「御霊太鼓」を演奏。そろいの法被を着て、12日間練習してきた成果を聴かせた。

 続いて小学1年生から中学3年生までの子ども10人と大人3人による篠尾太鼓保存会が、篠尾地区の熊野神社の祭り太鼓「篠尾太鼓」を披露。動と静のリズムを奏でた。

 市外からは京丹波町の丹波八坂太鼓保存会が出演。大小さまざまな太鼓を使い、「満天の星」「尾長野」などを演奏。舞台狭しと動いての迫力のある音色で、訪れた人たちを魅了した。

 トリは福知山御霊太鼓保存会。曲は「御霊太鼓」「奏」「明星」などで、14人の会員が力強いばちさばきを見せた。演奏開始とともに激しい雨が降ったが、雨音に負けない音色が響き渡った。

■奉納俳句あんどん130基■

 境内入り口の鳥居から本殿周辺にかけて、約130基の俳句奉納あんどんが置かれ、宵宮には、ろうそくの明かりがともされた。

 俳句は福知山俳句連盟の会員たちが作った。「思ひ出のアルバム開き秋惜しむ」や「村の田の黄に色づく稲穂かな」など、秋にちなんだ句が多く、同神社に祭られる武将・明智光秀を詠んだ句もあった。

 参拝者の中には足を止め、それぞれの句を確かめながら、写真撮影する人もいた。

 神事があり、大正琴やハーモニカの奉納演奏も。境内では綿菓子や甘酒の無料接待をした。

 

 

写真(クリックで拡大)上から
 ・演奏を披露する篠尾太鼓保存会の子どもたち
 ・境内に並べられた俳句奉納あんどん

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