光秀公に捧げる御霊太鼓 4年ぶりに練習始まる
2023年09月19日 のニュース
京都府福知山市中ノ、御霊神社の舞殿で市内の子どもたちが「御霊太鼓」の練習に励んでいる。29日まで毎日打ち方を習い、30日に開催される和太鼓フェスティバルのオープニングで、練習の成果を披露する。
御霊神社に祭る戦国武将・明智光秀公の霊を慰めるための太鼓とされ、福知山御霊太鼓保存会(石原靖之会長)が、子どもたちへの技術伝承を進めている。
毎年打ち手の子どもたちを募っているが、新型コロナウイルス感染の影響で、フェスティバルが2020年から中止となったため、練習も4年ぶり。園児から中学1年生までの18人の応募があった。
初日の18日は10人が参加した。保存会の会員9人から御霊太鼓の基礎となる「地打ち」を教わった。
ばちの握り方から習い、打つタイミングなども覚えた。子どもたちは繰り返していくうちに「ドンドコ、ドンドコ」と一定のリズムが打てるようになっていた。
打つ順番を待つ間も、ばちを持って空打ちをして、しっかりと身に付けていった。惇明小学校6年の桑山隼輝君は「最初は難しかったけど、たたいていくうちに慣れ、楽しくなりました。うまくたたけるように頑張りたい」と話している。
石原会長(52)は「フェスティバルが4年ぶりなので、練習に参加してくれる子どもたちも初めての子が多いです。しっかりと覚えて太鼓を楽しんでもらえたらありがたい」と言う。
和太鼓フェスティバル(御霊神社奉賛会など主催)は30日午後6時20分から同8時まで、舞殿で開かれる。
御霊太鼓の子どもチームがオープニングで演奏。続いて市内の篠尾太鼓保存会、京丹波町の丹波八坂太鼓保存会、福知山御霊太鼓保存会が出演する。
写真=御霊太鼓の地打ちを習う子どもたち