中止の和太鼓フェスに替わって演奏会 御霊太鼓保存会
2022年09月29日 のニュース
元文2年(1737)に誕生した御霊太鼓を守り伝える福知山御霊太鼓保存会(石原靖之会長)は、御霊大祭宵宮の10月1日に、京都府福知山市中ノ、明智光秀を祭る御霊神社の舞殿で演奏会を開く。例年の和太鼓フェスティバルに替わるイベントで、保存会会員のほか、小学生も演奏に加わる。
和太鼓フェスは毎年、市内外の団体が出演して大祭を盛り上げてきたが、新型コロナウイルスの影響で、昨年と一昨年は中止となり、今年も開催が見送られた。
フェスは中止になったが、大祭に花を添えようと、保存会は演奏会を企画。以前のフェスで御霊太鼓を披露していた小学生にも声を掛け、出演を依頼したところ、惇明小6年の井口葵さんと市川紗也さんが参加したいと手を挙げた。
演奏会に向けて20日から舞殿で練習を積んでおり、本番当日は午後6時から8時ごろまで、創作曲の「明星」や「豊穣」「御霊太鼓」などを演奏する。
井口さんと市川さんも「御霊太鼓」を聞かせる。小学生として最後の発表になり、「最初は思い出せませんでしたが、しばらくしたらたたけるようになりました。本番ではミスしないように力強く演奏したい」と話している。
■大祭で俳句奉納行燈を展示■
大祭は福知山商工会議所と御霊神社奉賛会の主催で、1、2両日に開催する。1日は午後2時から神社で奉納太鼓の打ち初め式。同3時から宵宮祭をする。境内に俳句奉納行燈100基を展示(2日午後2時まで)し、夕暮れ時に点灯する。
2日は午前10時から本宮祭。午後1時30分からは大正琴とハーモニカの奉納演奏がある。両日とも先着100人に綿菓子を配る。
写真=御霊太鼓を練習する小学生2人