京の秋の味覚「紫ずきん」 黒大豆枝豆が収穫最盛期

2023年10月04日 のニュース

 京のブランド産品に認定されている黒大豆枝豆「紫ずきん」の収穫が、京都府福知山市内の生産農家で最盛期を迎えている。甘さの乗った大きな粒だけを厳選し、袋詰めするなど出荷作業を進めている。

 京都府が開発したオリジナル品種。粒が大きく、もちもちとした食感と濃い甘みが特徴。高級食材として知られる丹波黒大豆を、枝豆として食べやすいように改良したもので、粒がうっすら紫色になることから名付けられた。

 夜久野町平野のファームきぬがわ(衣川重人社長)では、約70アールの畑で栽培。早生の分は9月30日から収穫を始め、10月4日ごろまで連日続き、晩生は10日ごろから収穫する予定という。

 畑から枝ごと作業場に運び、専用の機械を使って、枝と枝豆を切り離したあと、水で毛を洗い落としてから乾燥させる。さらに粒の大きさや色味を確認し、茶シミ、病虫害の有無などをみて選別し、袋詰めをしていく。

 衣川社長(68)は「夏の気温が高く、水不足だったことに加えて、シカの被害などもあり、今年の収穫量は去年の半分ほどになると思うが、出来栄えは例年通り。京の秋の味覚をぜひ味わってください」と話している。

 府農林水産部農産課によると、今年は猛暑の影響もあって、府内全体の収穫量は去年よりも4割ほど少ない約76トンを見込んでいるという。

 府内全体では約50ヘクタールで栽培されていて、そのうち福知山市内では60戸が約3・7ヘクタールで育てている。収穫は10月下旬まで続く予定。 

 

写真(クリックで拡大)=粒の大きさなどを丁寧に確認して出荷する

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