丹波市の8歳男児が手作り甲冑で福知山城へ登城

2023年10月03日 のニュース

 手作りの甲冑で福知山城に登りたい-。歴史好きで、夏休みの工作にプラ板などで甲冑を作った常石結心君(8)=兵庫県丹波市市島町=が1日、京都府福知山市のシンボル、福知山城を訪れた人を手作りの甲冑姿で迎える「福知山城明智衆」(豊島建治代表)とともに写真撮影をした。

 甲冑は、趣味で製作している丹波篠山市の男性に作り方を教わり、男性が用意してくれたプラ板の1900カ所の穴にひもを通したり、大かぶとにするヘルメットに色を塗ったりといった作業を自力で進め、1カ月半ほどで完成させた。黒色に赤やオレンジのひもが映えるデザインで、軍配も自作した。

 祖父が見ていた時代劇がきっかけで歴史が好きになったといい、福知山城には何度も訪れている。今年5月に明智衆のメンバーと出会い、かっこいい本格的な手作りの甲冑姿が憧れの存在になった。その時の写真は何度も見返しているという。

 甲冑を手作りするうち、「天守閣がある福知山城で、明智衆の人と甲冑姿で写真を撮りたい」という夢が膨らみ、祖母を通じて豊島代表(75)に依頼。明智衆が城でボランティア活動する第1日曜日に会うことになった。

 母親、祖母の3人で訪れた城では、豊島代表、岡部一成さん(69)に迎えられ、2人と一緒にきりっとした表情で撮影を楽しんだ。家族連れの観光客の子どもに、自作のかぶとを貸すなどのもてなしも体験。豊島代表、岡部さんは「下にはかまを履くと、もっと本格的になるよ」とアドバイスし、「ひもを通すのは大変な作業」「上手に作れている」など、甲冑談議もした。

 常石君は「甲冑は織田信長をイメージしたけど、きょうは桔梗紋に付け替えてきました。自分が作った甲冑を、明智衆の人やみんなに見てもらえてうれしいです」と笑顔を見せた。

 豊島代表は「少し前に一緒に写真を撮った子に、こういう風に再会するのはうれしいです。このような子どもが増えてくれればいいですね」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=明智衆の2人とポーズを決める常石君

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