全国で相次ぐ水難事故 福知山署が川で救助訓練
2023年07月31日 のニュース
海水浴シーズンとなり全国各地で水難事故が相次ぐなか、京都府警福知山署(柴田享司署長)は、福知山市波江の由良川左岸で水難救助の訓練をし、署員たちがいざというときに備えてゴムボートの操縦方法などを確認した。
水難事故は子どもたちが夏休みに入るレジャー期の7、8月に集中する。今年は福岡県で、夏休み初日に女子児童3人が川で溺れ亡くなるなどの事故が起きている。
訓練は27日に署員12人と府警機動隊のアクアラング部隊員10人が参加。福知山消防署員2人も見学に訪れた。ゴムボートの操縦訓練ではアクアラング部隊員のアドバイスを受けながら、川の流れに逆らって進む操縦を練習。数人のグループに分かれて、真っすぐ前進できるよう息を合わせて力強くオールをこいだ。かじ取りを担う最後尾の1人は、バランスを保つことに努めていた。
このほか、ロープを使った救助やドローンでの捜索方法も実践した。
同署の物部健依警備課長は「事故が全国的に増えるなか、改めて技術を確認できる機会になった。万が一の時に、速やかに対応できるようにしたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=由良川でゴムボートを操縦する署員たち