閉校しても地元のシンボル 旧明正小で自治会が草刈り
2023年07月30日 のニュース
京都府福知山市夜久野町井田の旧明正小学校でこのほど、井田自治会(荻野成生自治会長、55戸)が美化作業をした。夏にお墓参りなどで帰省する人たちをきれいに管理された環境で気持ちよく迎えたい-と、参加者らは草刈りなどに汗を流した。
明正小は2013年に閉校したが、住民にとって校舎は今も地元のシンボルとしての意識が強く、自治会などで春と秋に定期的に清掃活動をしている。校舎は使われなくなったが、景観が保たれていることで体育館の利用が増え、剣道や卓球などの練習会場に使われている。
美化作業を今の時期に行うのは初めて。学校に面した道路は高内の小中一貫教育校、夜久野学園の児童、生徒らの通学路にもなっているが、校庭から伸びた草木が道路の見通しを悪くしていた。見栄えが悪く、子どもらの安全な通学のためにも実施を決めた。
作業には自治会役員ら7人が参加。校庭一帯の木の剪定や草刈り機を使っての除草作業をした。2時間ほどで通学路沿いの見通しは良くなり、周囲は美しい景観を取り戻した。
荻野自治会長は「この時期はすぐに草木が茂るので、気付いたときに出来る範囲で住民たちでやるしかありません。今回の清掃が子どもたちの安全な通学と、帰省した人たちが古里で気持ちよく過ごせることにつながればうれしい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=清掃活動に汗を流す参加者