緑に映える1万5千本 六十内のヒマワリ畑
2023年07月31日 のニュース
地域おこしになればと、京都府福知山市六十内で住民たちが育てているヒマワリ畑で一般開放が始まった。山々の緑に映える黄色の大輪、約1万5千本が一面に咲き誇り、来場者たちは近くを通る電車とともに、夏の風物詩として写真に収めている。
栽培しているのは、地元住民たちでつくる組織「六十内をきれいにする会」(小林伸輔代表、25人)。増加する耕作放棄地を活用して地域に活気をと、ヒマワリを育て始め、2019年から毎年一般開放している。栽培面積は当初5アールほどだったが、現在は約20アールに増えた。
今年は6月上旬から準備に取り掛かり、メンバーで畑を耕して畝を作り、種をまいた。その後、バケツリレーで水やりをしたり、草刈りなどをして成長を見守ってきた。
世話をしたヒマワリは7月26日に咲き始め、いま5分咲き。31日からの1週間ほどが見ごろだという。
メンバーたちは来場者の視点に立って毎年、栽培に試行錯誤。場所が分かりやすいようにと、看板を設置したり、見渡せる展望台を手作りするなど少しずつ改善も図る。今年は写真映えするようにと、三岳地区の「三岳かかしの笑学校」に協力を得て、かかし6体を置いた。
小林代表(59)は「今年はこの暑さの影響もあって、高さは大人の背丈くらいしか成長していませんが、ヒマワリはきれいに咲いています。テントを張って小休憩できるスペースを設けました。ぜひ多くの人に来ていただき、楽しんでもらえたら」と話している。
一般開放は花が枯れるお盆ごろまで続ける予定で、その期間中は自由に来場できる。
場所は市街地からの場合、下小田の国道9号から牧川に架かる六十内橋を渡り、JR山陰線の踏切を越えたあたり。
写真(クリックで拡大)=ヒマワリ畑の一般開放が始まった