水害時にはボートで人命救助 市消防団が操舟訓練

2023年05月31日 のニュース

 本格的な出水期を前に、京都府福知山市消防団(小谷晴昌団長、29分団・1511人)は操舟訓練をした。28日に夜久野町の牧川と大江町の由良川の2班に分かれ、救命ボートを保有する17分団の団員54人が参加。ボートを使っての救助訓練などに取り組んだ。

 操舟訓練は、台風や集中豪雨による水害に備え、2年に1回行っている。

 夜久野町では、額田の額田大橋付近の牧川で実施。中部、東部、北部、大江ブロックの17分団の団員と指導員ら49人が参加し、福知山消防署員が指導役となった。

 冠水した道路でボートを押して歩き、救助に向かう想定の訓練。5人1組となり、先頭の団員がとび口を使って、障害物がないかを確認。舟を押す他の団員たちも足元を確かめながら進んだ。

 また堤防を浸水家屋に見立て、住民を2階から救出する訓練もした。堤防にはしごをかけ、堤の天端から住民に扮した団員を救助し、舟に乗せた。

 牧川の水位は低かったが、団員たちは緊張感を持ちながら、万が一の時、素早く救助できるよう、一連の動きを覚えていた。

 修斉分団の指導部長、中井俊輔さん(36)は「ボートに乗る体験もしましたが、揺れを感じ少し怖かったので、ボートに人を乗せて運ぶ時は、不安を取り除くために、声掛けをしていきたい」と話していた。

 大江町波美の由良川では、大江ブロック2分団の5人が、船外機の取り扱い訓練をした。

 

写真(クリックで拡大)=ボートとはしごを使い、住宅の2階部分から住民を救うための訓練に臨む団員たち

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