物価高騰の中で学食全メニューを200円引きに 福知山公立大
2023年05月30日 のニュース
物価高騰が家計に響くなか、京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学(川添信介学長)は、学生への食に関わる支援事業として、学生食堂での昼食代を一部負担している。全メニューが200円引きになっていて、うどんは100円前後で食べられる。
学生は全国各地から集まり、8割以上が一人暮らしで、物価高騰の影響を受けている。そこで、大学は食の支援事業に年間約780万円を計上し、4月から各メニューを200円引きにした。その動きに合わせて、学食を運営する業者も協力し、日替わり定食は100円引きとし、割引額は計300円になり、200円で提供している。
このほか、通常280円のはいからうどんは80円、310円のきつねうどんは110円、350円のカレーライスは150円、330円のラーメンは130円と低価格。提供時間は、平日の午前11時から午後2時まで。
学生たちは、学生料金が適用された学生専用の券売機で食券を購入し、カウンターで注文。作りたてのご飯を食べておなかを満たす。また、200円引きの支援は来学するキッチンカーにも適用。注文したあと、割引チケットを提出し購入している。
事業は今年度末までを予定している。
1回生の長久保惣靖さん(19)=岩手県出身=は「できるだけ食費を抑えたいので、ありがたいです。大学まで徒歩3分のところで下宿していて、昼ご飯を食べに帰ることもできますが、一人分を自炊するよりも、学食で食べたほうが安い。毎日利用していて、とても助けてもらっています」と話していた。
写真(クリックで拡大)=学食で200円引きのメニューを注文する学生たち