外国人ら協力して神輿練る 大原神社春季例大祭
2023年05月07日 のニュース
京都府福知山市三和町大原、安産の神様・大原神社(林秀俊宮司)で大型連休中に、「春季例大祭うぶやの里フェスタinみわ」が開かれた。メインは、4年ぶりに復活した神輿渡御(みこしとぎょ)。担ぎ手の助っ人として、ドイツ、フランス国籍の外国人も協力し、境内と集落内を威勢よく練り歩いた。
平安時代前期の852年から続く町内最大の祭りだが、昨年までの3年間は、新型コロナウイルスの影響で、神事のみを実施。今年になって、ようやく例年のような大祭に戻すことができ、2日の宵宮は「おおばら寄席」、本宮の3日には神事、景品付き福餅まきなどをした。
フィナーレを飾ったのが神輿渡御。地区内の少子高齢化が進み、氏子だけでは担げない状況になり、初めて広く協力を呼びかけた。市内在住の外国人や福知山公立大生、佛教大生、福知山青年会議所のメンバーらが応え、総勢40人が重さ約450キロの2基を担いだ。
全員が同じ鉢巻き、水色の法被を着て、「わっしょい、わっしょい」。境内や沿道に集まった人たちの声援、拍手に力をもらい、随所で呼吸を合わせて神輿を持ち上げるなどして、祭りを盛り上げていた。
林宮司(66)は「4年ぶりに盛大な祭りを復活させたので、協力者集めや事前の準備で大変な面もありましたが、担ぎ手のみなさんなど、多くの人が力を貸していただいたおかげで、元気を与えられる祭りになってよかったです」と喜んでいた。
写真(クリックで拡大)=外国人らも協力して神輿を担いだ