電柱上で作業員が熱中症になったら―消防署と関電送配電が救助訓練

2023年04月26日 のニュース

 京都府福知山消防署と関西電力送配電福知山配電営業所は25日、電柱上で熱中症になった作業員を救助する合同訓練に取り組んだ。福知山市長田野町の長田野変電所で行われ、万が一の場合に備え、対応を確認。相互の連携強化に努めた。

 合同の救助訓練は初めてといい、消防署は訓練を通じて送配電設備の知識を深め、福知山配電営業所は救助の流れをあらかじめ確認し、有事に備えることを目的に実施。総勢25人が参加した。

 作業員が電柱上で熱中症になり、自力で下りることができず、狭い場所のため、高所作業車などの重機が使えない-という想定。消防署が所有する訓練用の人形を、熱中症の作業員に見立てて実施した。

 訓練は、電柱の上で動かない作業員を発見し、119番通報するところからスタート。同営業所の社員が電流を止めたり、意識を確認したりしながら、消防救助隊が到着するのを待った。

 隊員が駆けつけたあとは、滑車を使ったつり上げ工法で救助。社員も意識確認やロープの取り付けなどをサポートし、安全面に十分配慮しながら、地上まで作業員を下ろした。

 普段は設備の保守・点検を担当している同営業所の永井健聖さん(24)は「これから暑くなり、今回のような場面が発生する可能性もあると思うので、救助の流れを確認できて、とても良かったです」と話していた。

写真=要救助者をつり下げて地上に下ろした

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