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2023年04月09日 のニュース
京都府福知山市大江町波美の農事組合法人鬼の里農園(廣瀬敬治代表理事)は、稲作省力化のため、鉄粉で包んだ種もみの直まきに取り組んでいる。種もみを鉄粉で包むと、もみ自体が重くなるため水田でも浮く心配がなく、鳥に食べられる被害も少なくなるという。
鬼の里農園では、前身の大江町河守地区営農組合時代の15年ほど前から、育苗や田植え時の苗運びが不要になり、省力化、低コスト化を図ることができる直まきによる栽培を始めた。
当初は発根促進剤などを種もみにコーティングしていたが、これだと空気中の湿気を取り込み、すぐに芽が出てしまうため、2013年からは、長期の保存が可能な鉄粉を使っている。
6日には農園事務所で4人が作業にあたった。回転するドラム式の機械の中に、加工用米「京の輝き」の種もみ約330キロを入れ、鉄粉や農薬をまぶしてコーティングしていった。 コーティングした種もみは5月中旬に、町内の大規模ほ場に直まきする。
作業をした理事の眞下義弘さん(70)は「苗植えと比べて収穫量は若干減りますが、鉄粉をまぶした種もみだと土に沈み込み、根がしっかりと張ることで、茎が倒れにくくなるなどの効果があります。当面はこの方法で直まきに取り組んでいきたい」と話していた。
写真上=回転するドラム式の機械の中に鉄粉などを入れコーティングしていく写真下=鉄粉などがコーティングされた種もみ
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