棚田の田植えに笑顔弾け 雨の中、毛原で体験会
2024年05月14日 のニュース
全国の優良事例として農水省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれている京都府福知山市大江町毛原の棚田で12日、田植え体験会が開かれた。住民でつくる「毛原の棚田『体感』ツアー実行委員会」(岡垣清己委員長)主催。遠方の大阪、兵庫を含む市内外から集まった約60人が、集落いっぱいに広がる田んぼで、土や水の感触を楽しみながら酒米「五百万石」の苗を手植えした。
毛原は約600枚の棚田が自然豊かな景観をつくり、その保全と地域活性化、都市と農村の交流などを目的に、田植えと稲刈り体験を毎年続けている。
田植えは雨がぱらつく中だったが、家族連れらが多く訪れ、子どもたちは元気いっぱい。実行委員から手植えの説明を聞いた後、保護者たちとともに、苗を片手に作業をし、「カエルがおる」などと歓声を上げ、笑顔を弾かせた。
大阪府茨木市から家族4人で訪れた男の子(4)は、初めての体験だと言い、「田んぼはむにゅむにゅして気持ちいい。いっぱい植えたい」と、頑張って手を動かしていた。
全員で7枚の田んぼに苗を植えた。酒米は秋の稲刈り体験会で収穫して、地酒「大鬼」の原料として使われる。
写真(クリックで拡大)=みんなで一緒に田植えをした