不安定な世界情勢、政治と金 谷垣元総裁が講演
2024年05月14日 のニュース
京都府福知山市土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで12日、自由民主党京都府連青年局によるセミナー「谷垣禎一元自民党総裁と未来を語る集い」が開かれた。現職時代に福知山を地盤とした谷垣元総裁は、東京からオンラインで参加。不安定な世界情勢に触れ、「今後、新しい秩序が作られていくと思う。その中を日本がしっかりと歩めるようにしていくことが大切」とし、会場の党員と意見を交わし合った。
セミナーは年1回、京都市内で開いてきたが、北部の府連青年局員たちが府北部での開催を呼びかけ、福知山市での開催が実現した。
初めに谷垣元総裁が講演。「戦後の苦しい局面で、福知山出身の元内閣総理大臣の芦田均先生は何を考えておられていたか-ということを、最近はよく考えます」と切り出し、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの戦争が続いていることに触れ、「これらがいつ、どういう形で終わるかはわかりませんが、新しい秩序がどうあるかにつながると思う。世界の新しい局面の中で、日本がどういう道を敷いていくか、誤りなく定めていただきたいと願っています」とした。
また、自民党が抱える政治と金を巡る問題について「今、党が国民の信頼を損なおうとしています。私もOBとして責任の一端を担わなければならないと思う」と語った。
講演後は、会場の党青年局長らと「政治家としてのあるべき姿」「今後の地方創生のあり方について」の2テーマで意見交換をした。谷垣元総裁は「いろいろな人の考えを聞き、自分の選挙区以外の人の話にも耳を傾けることが大切だと、つくづく感じています」などと話した。セミナーは一般公開して、約230人が来場した。
写真(クリックで拡大)=パネルディスカッションで笑顔をみせる谷垣元総裁