市が三段池と大江にEV急速充電設備
2023年04月04日 のニュース
京都府福知山市が電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の急速充電スポット整備を始めた。まず市内2カ所に設け、1日から運用を始めた。初日には猪崎、市三段池公園内の武道館近く(第2駐車場入り口)でセレモニー後、試乗会があり、市民が走行音が静かなことなどに魅力を感じとっていた。
「二酸化炭素(CO2)排出量ゼロ」の脱炭素社会をめざし、市は21年度から、公用車にCO2を排出しないEV導入などを進めてきた。
急速充電スポットは武道館近くと市大江支所近くの府道沿いに設置。武道館近くには100キロワット、50キロワットの急速充電器1基ずつ、市大江支所近くには50キロワットのタイプ1基が設置された。普通乗用車タイプがフル充電できる時間は100キロワットで約30分、50キロワットで約1時間という。各種のEV充電認証カードやアプリを使い、有償で利用できる。年中24時間利用可。総事業費は約4700万円。
試乗会は花見日和に恵まれ、家族連れらが次々に訪れた。セレモニーで大橋一夫市長があいさつした後、希望者が起伏に富んだ三段池公園付近を約15分で回るコースを運転。親子で訪れた市内の会社員、福山暁さん(37)は「家庭でも充電できて便利ですが、まだ充電スポットが少なく、遠出する時に不安。でも、今乗っているガソリン車に比べると、運転中は洗練された操作パネルも魅力的でした」と話していた。
試乗車は市と災害時の電気自動車活用協定を結ぶ京都日産自動車と京都三菱自動車販売などが共催し、軽乗用車、SUVタイプのEV、PHV計4台を用意した。市のEV・PHVの公用車8台も持ち込まれ、エア遊具のふわふわ鬼や飲食物のキッチンカーなどの電源としても活用した。
■2040年までに市の全公用車をEVに■
市の公用車は約130台あるが、2040年までにすべてEVにする計画。担当する市エネルギー・環境戦略課は「市内の充電スポットは民間業者と合わせて24カ所になり、今年度には市役所前にも整備を予定しています」と計画を説明。「EV購入時に補助制度があり、減税が適用されます。地球温暖化防止のためにも、ぜひガソリン車からの乗り換えを検討してほしい」と話していた。
写真上=急速充電器の使い初めをする大橋市長
写真下=三段池公園に市が設けた急速充電スポット