消防署員の紀太さん ラグビーB級審判の資格取得「夢は聖地の花園で審判」
2023年03月01日 のニュース
京都府福知山市消防署員の紀太隆誠さん(23)がこのほど、ラグビーのB級レフェリー(審判)の資格を取得した。関西協会が主催する大学Aリーグなどで審判ができるようになり、「より大きな大会で笛を吹くことによって福知山でラグビーに注目が集まるようになれば」と、闘志を燃やしている。
紀太さんは、小学2年から中学3年まで、J・福知山ラグビースクールに所属。進学した福知山高校では、ラグビー部に入った。当時の顧問だった服部聖教諭がB級を保持していて、公平で正確なジャッジを下す姿に憧れていたという。
京都橘大学(京都市)では、1年生のころに認定講習を受け、C級を取得。その後、社会人の試合で審判を経験する姿が府協会の目に留まり、府内では年間でほぼ1人しか選ばれないB級認定講習への推薦を受けることができた。
昨年8月にB級認定講習会に参加し、実技審査で十分な知識と技量があると認められ、今年2月上旬にB級公認の通知が届いた。
紀太さんは「聖地の花園ラグビー場のグラウンドに立ち、審判をしてみたい。さらにA級レフェリーの資格も取得し、最終的には全国規模の大会やワールドカップで、審判を務められる存在になれれば」と張り切っている。
J・福知山時代などに、紀太さんを指導していた市ラグビー協会理事長の外賀誠さん(61)は「私が知る限り、過去に市内でB級取得者は2人いましたが、いずれも転勤などで福知山を離れ、市内在住者としては紀太さんが唯一の存在です。審判のほか、J・福知山で指導もしてくれていて、福知山でのラグビーの裾野を広げる存在に育ってくれてうれしい。日本を代表するようなレフェリーになって、ワールドカップで笛を吹く姿が見てみたい」と期待している。
写真=B級レフェリーの資格を取得した紀太さん