泥まみれの笑顔キラリ たんぼラグビーに312人
2023年05月23日 のニュース
京都府福知山市戸田の水田で21日、恒例の「第9回たんぼラグビーin京都・福知山」が開かれた。地元のほか、大阪や東京、広島などから40チーム312人が出場。どのチームも勝利をめざして試合に挑んだが、勝っても負けてもホイッスルが鳴ればノーサイド。がっちりと握手を交わし、泥まみれの笑顔で健闘をたたえ合った。
市ラグビーフットボール協会と実行委員会主催。両丹日日新聞社など後援。2013年、14年と連続で水害に見舞われた福知山に元気を-と、15年に第1回が開催され、以後「たんぼラグビー」は各地で開かれるようになった。新型コロナウイルスの影響で中止になった年もあったが、福知山では昨年に復活。今年で9回目を迎えた。
経験者向け部門の福知山カップに8チーム、初心者向けの北都カップに32チームがエントリーした。この日は最高気温29・7度で、7月上旬並みの暑さに。少しひんやりした泥水に入るたんぼラグビーにとっては、絶好の天気となった。
参加者は子どものほか、女性や80歳を超える人もいたが、みんな童心に帰って大はしゃぎ。泥しぶきを上げて猛ダッシュし、回転しながらのトルネードトライ、背中から飛び込む背面トライなど、たんぼラグビーならではの豪快な大技を決めていた。
また名物の「靴探し」も。試合中に脱げた靴が泥に紛れて見つからなくなると、敵味方関係なく協力し、泥を掘り出して必死に“捜索”。「あった」と声が上がると、みんなで拍手するなど、心温まる光景が広がった。
J・福知山チームで出場し、トライを2度決めた岡田小学校(舞鶴市)6年の中野覇月君は「泥でなかなか前に進めないところが、普通のラグビーと違って、めちゃくちゃ楽しかったです」と喜んでいた。
写真=泥しぶきを上げてトライをめざした