学校と地域のつながり強まったコミュニティ・スクール
2023年02月07日 のニュース

京都府福知山市で市長と教育委員会が教育政策について協議する「福知山市総合教育会議」がこのほど、駅前町の市民交流プラザ4階会議室で開かれた。大橋一夫市長、廣田康男教育長、教育委員4人が「コミュニティ・スクールの推進について」をテーマに意見を交わした。
コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校、地域、家庭が一体となって、学校運営に取り組むもので、各教育委員会に対して協議会の設置が努力義務とされている。市内では、すでに川口、大江、六人部、夜久野、三和の5ブロックに設置されていて、来年度中に、市立の幼稚園や認定こども園も含め、市内全ブロックでの立ち上げを目指している。
初めに大橋市長が「コミュニティ・スクールを通じて地域ネットワークが形成されることで地域の課題解決につながると考えています。取り組みの報告から、知識、理解を深めて活発な意見交換を交わし、地域とともにある学校づくりの学びの場となれば」と開会あいさつをした。
続いて学校教育課が、市のコミュニティ・スクールの導入状況を説明し、三和ブロックの三和ぶどう栽培など、各ブロックの特徴的な活動を報告。効果として、ブロック内のつながりが強まったこと、地域の人だからこそ気付く視点での意見などを挙げた。
課題として、高齢化や地域の役員の掛け持ちによる協議会委員の負担、新たな人材の発掘・育成、地域ネットワークの継承などを話した。
委員からは「地域コーディネーターの配置、強化が重要」「市主導の人材探し、育成システムの構築が必要では」「公立大学生や教授など、他地域から来た人の意見を聞く場づくりはできないか」などの意見が出た。
写真=市総合教育会議で意見交換した