火災原因最多は野焼き 放火も増える-22年の総数37件

2023年01月21日 のニュース

 京都府福知山市消防本部は、2022年の火災出火件数をまとめた。前年比15件増の37件と大幅に増えた。野焼き、放火・放火の疑いが増えたことが影響した。負傷者数は6人増の7人、死者数は前年と同じ1人だった。

 火災の内訳は、建物17件、林野と車両各3件、その他(空き地や田畑など)が14件で、いずれも前年より増えている。原因は「たき火・枯れ草焼き」が前年比13件増の16件で最多。次いで「放火・放火の疑い」。直近は年に1~3件程度だったが、昨年は6件に増えた。

 消防本部は「空気が乾燥して風の強い季節の火の取り扱いには十分注意を。また、家のまわりに燃えやすいものを置かない環境づくりも気を付けてほしい」と呼びかけている。

 このほか、経年劣化や清掃不良で洗濯機、スマホの充電器などの電気機器からの出火が増加傾向にあり、注意が必要。不具合がある場合は販売店などに相談してほしいという。

■救急は3820件 過去2番目の多さ■

 22年の救急出動件数は3820件で、前年比472件増。急病が増えており、新型コロナウイルス禍のもと、発熱事案の救急要請が多かったことが影響したとみている。過去2番目の多さで、最多だった14年より5件少ないだけだった。

 傷病者の程度の割合は、入院が必要とされる中等症以上が67%を占めており、近年としては高くなった。

 救急車を呼ぶか迷った時は、救急の24時間電話相談窓口「♯7119」の利用を呼びかけている。

 

写真=野焼きの火災が多発した

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