大震災の日に避難訓練 成仁幼稚園、園児素早く中庭へ
2023年01月17日 のニュース
阪神・淡路大震災から28年となる17日、京都府福知山市平野町の成仁幼稚園(由良恵美園長、園児54人)で、地震による火事を想定した避難訓練があった。園児たちが中庭へ避難する訓練のほか、職員が消防士から消火器の使い方の指導を受けるなど、災害への備えや心構えを高めた。
園では毎月1回、地震や火事、不審者など、様々なパターンで避難訓練を実施している。今回は火事を想定し、福知山消防署東分署の署員4人から指導を受けた。
午前9時35分ごろ、職員室で出火したとして、職員が火災報知器を鳴らしたあと、大声で火事を知らせた。それを聞いた園児たちは、煙を吸わないようにハンカチや手で口元を押さえ、職員の誘導で中庭へ向かい、素早く避難を済ませた。
このほか、職員が実際に消火器を使ったり、園児がカードゲームで防災を楽しく学んだりした。
6歳の園児は「(火災報知器は)びっくりした。消防車がかっこよかったです」と話していた。
由良園長(51)は「消火器を思うように扱えない場面もあったりと、貴重な経験になりました。園児だけでなく職員もしっかりと防災意識を高めていきたい」と訓練を振り返っていた。
写真=中庭に避難する園児たち(17日午前9時40分ごろ)