出水期前に排水ポンプの点検と訓練 土師・段畑で
2023年05月18日 のニュース
梅雨の出水期を前に京都府福知山市は、土師地区の段畑雨水ポンプ場で、雨水ポンプと排水ポンプ車の運転訓練に取り組んだ。17日に下水道課の職員と運転管理などを受託する業者の約15人が参加。ポンプが稼働するか点検し、実際に水を吸い上げて操作方法などを確認した。
段畑ポンプ場は2020年に、由良川と土師川の合流地点に新設された。1秒間に2・4トンの水を排出するポンプを3台備え、土師地区が内水による浸水被害を受けた14年8月豪雨規模の大雨でも、床上浸水をおおむね解消できる計画になっている。
毎年、出水期前と後の2回、市所有の排水ポンプ車3台も合わせ、点検を兼ねた訓練をしている。ポンプ車は1分間に水を5トン排出できる水中モーター駆動ポンプを1台に6つ積載している。
排水ポンプ車の訓練では、調節池で業者がポンプを一つずつ動かし、水をしっかりと吸い上げるかを確かめた。最後は、池の水を雨水ポンプで排出した。
訓練に参加した、排水管の清掃などを手掛けるかんとーす(本社・牧)の中山実・施設管理課長(46)は「大雨はいつ降るかわからないので、動きを確認し、いつでも動かせるよう、万全にしておきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=一つずつポンプを動かして水を吸い上げた