出水期前に水難救助訓練 福知山署がボートなど使い
2024年05月29日 のニュース
出水期が近づき、台風などによる水害や水難事故に備えようと、京都府警福知山署(奥雲渉署長)は27日、福知山市猪崎の三段池で水難救助訓練をした。参加した署員ら25人が、救助用の器材の使い方や水の中に取り残された人の救出方法を確認した。
府警機動隊のレスキュー技能指導員2人が講師となり、「救助側が要救助者になることは絶対に駄目」と、まず自分の命を守る大切さを説明したあと、ゴムボートを使った救助を行った。ライフジャケットを着用し、要救助者役の署員に「大丈夫ですか」と声を掛け、搭乗者2人で力を合わせてボートに手際よく乗せた。
また、陸上から救助する手段として、ペットボトルなどを渡して浮かばせたり、さすまたやロープを使う方法も実践。ロープを投げる際には、投げる前に必ず声を掛けることや要救助者の奥まで届くように投げるといった注意点を聞いた。
同署の冨永健太警備課長(42)は「今回は水難救助の訓練経験が少ない人を対象に基礎を学んでもらいました。急な災害にも対応し、市民を一人でも多く救えるように今後も訓練を重ねていきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=要救助者をボートに乗せる署員たち