災害時の水道管漏水調査にドローン 府が訓練で試用

2022年10月30日 のニュース

 福知山市長田野工業団地と綾部市綾部工業団地に工業用水を供給している京都府公営企業管理事務所(住田育功所長)=石原=は28日、大規模地震による水道管破損事故などの対応訓練をした。人が入れない場所の現地調査に、ドローンを活用する新たな試みもして非常時に備えた。

 災害や事故発生時の断水、減水を最小限に抑えるために毎年訓練をしている。

 今回は地震で送水管の被害などが綾部市内で起きた想定。事務所内に災害対策本部を立ち上げて被害箇所の特定を急ぎ、影響がある受水企業、行政機関との情報共有を随時進めた。

 訓練では、由良川に架かる綾部市位田町の道路橋下部に敷設する水道管(水管橋)漏水を被害箇所の一つに想定。通常は目視で状況確認をするしかないが、今回はカメラ付きドローンを水道管のそばまで飛ばして撮影した動画を、管理事務所で見る方法を試験的に行った。

 住田所長は「目視では見つけにくい漏水もあります。ドローンは思った以上に管に近寄れて、有効性を確認できました。橋下でのドローン操作は難易度が高いですが、今後の実用に向けて課題を整理したい」と話していた。

 

写真=橋の下に敷設する水道管を映したドローンの動画を遠隔地で確認した

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