「自宅前で深呼吸」でもポイント付与 三岳で取り組み

2022年10月19日 のニュース

 京都府福知山市の三岳地区福祉推進協議会(高垣達朗会長)が、「自宅前で深呼吸5回」「住民同士の対話」などでポイントがたまり、景品がもらえる健康イベントを展開している。ポイントになる活動は無理なく取り組めるよう、あえて“緩め”に設定。地区の頭文字「み」「た」「け」を取って「『み』んなで 『た』のしく 『け』んこうに!プロジェクト」と名付けた。

 地域福祉向上の牽引(けんいん)役となる福祉推進協だが、新型コロナウイルス禍で思うような活動ができずにいた。住民の健康維持につながることを模索する中で、市内の他地区で散歩やあいさつをポイント化するイベントが昨年度に実施されたことを参考に、三岳版として取り組むことにした。

 三岳は約430人が暮らしていて、高齢化率は約56%。集落は山の中腹にあり、自宅が奥深い谷にあってウォーキングがやりにくい人もいる。イベントは、高齢者が参加しやすい内容であることを第一に、子どもを含む全世代に対応する内容で考えた。

 実施期間は9月25日から10月31日までで、参加希望者にポイントを記す健康カードを配布。ポイントになるのは「15分以上のウォーキング」「農作業や草引き」の運動系のほか、「家の外に出て深呼吸5回」「2人以上誰かと会話」「100から0まで順番に声を出して数える」などでも良い。

 一日にいずれか一つを達成できれば1ポイントとし、16ポイントで地区内の2店舗で使えるクーポン券、住民の手作り雑貨、菓子詰め合わせなどの景品が当たる。

 毎週月曜日に集落にくる三ツ丸ストアの移動スーパーを利用する際に、他の住民との会話に花を咲かせてポイントを獲得してきた下佐々木の谷和子さん(88)は、「みんなに出会って買い物をしてしゃべり、ポイントにもなって楽しい」と喜ぶ。

 高垣会長は「『健康増進』と前面に打ち出すというよりは、『健康がいいよね』という意識が高まっていくことに期待しています」と話していた。

  

写真=移動スーパーで買い物を楽しみながら会話をして健康1ポイント

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。